心理学が証明する!嘘は見抜けない?それでも見破るための効果的な方法とは

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心理学が証明する!嘘は見抜けない?それでも見破るための効果的な方法とは

私たちは日常生活で誰しも嘘をつかれたり、時には小さな嘘をついたりする経験があります。しかし、嘘は本当に簡単に見抜けるのでしょうか?「目をそらしたら嘘をついている」など、嘘を見抜く方法として一般に言われていることがありますが、実は、心理学の研究によると嘘を見抜くことは驚くほど難しいのです。

嘘を見抜けるかどうかについては、なんと専門家ですら約55%の確率、一般人に至っては**約50%とほぼコイントスレベルだという結果が出ています。これが意味するのは、多くの人が嘘を見抜けないにもかかわらず、「他人には自分の嘘が見破られているかも…」という「透明性の錯誤」**に陥りやすいということです。

この記事では、「嘘は見抜けない」という科学的根拠に基づいて、嘘を見破るのがいかに難しいかを紹介しつつ、それでもなお嘘を見抜くための実践的なテクニックを解説します。


なぜ嘘は見抜けない?心理学が明らかにする4つの理由

嘘を見抜くのが難しい理由には、心理学的な要素が深く関わっています。ここでは、嘘を見抜けない主な理由を4つ紹介します。

1. 認知のズレがある

人は自分の認知に基づいて情報を解釈し、他者とコミュニケーションを取ります。しかし、自分が知っていることと相手が知っていることに差がある場合、誤解や齟齬が生まれ、結果として嘘が見破りにくくなります。

例えば、「昨日の天気は晴れだったよね?」と話しかけても、相手が「曇りだったよ」と思っていれば、その会話に微妙なズレが生じます。こうした小さなズレが、嘘かどうかを判断する際の妨げになることが多いのです。

2. 知識量の違い

相手が話している内容について、自分が十分な知識を持っていないと、嘘を見抜くことは難しくなります。逆に、専門的な知識を持つ相手が巧妙に嘘をつくと、それを見抜くには相当な知識が必要です。

例えば、医療の話題で「この薬はよく効くよ」と言われても、医療に関する知識が乏しければ、その話が嘘か本当かを判断するのは難しいですよね。

3. 嘘は行動と結びつかない

「嘘をつくと目をそらす」「体が傾く」など、嘘を見抜くための行動パターンはよく耳にしますが、実際には嘘と特定の動作の間には明確な関連がないことが多くの研究で示されています。つまり、特定の仕草を見たからといって、相手が嘘をついているとは限らないのです。

4. 透明性の錯誤

「透明性の錯誤」とは、自分の内心が他人に透けて見えているように感じる認知バイアスのことです。自分では「嘘をついているのがバレているかも」と感じても、相手はそれほど気づいていないということが多いのです。この錯誤があるため、嘘をついた側が不安になることがありますが、実際にはその嘘が見破られる可能性はかなり低いのです。


嘘を見抜くための実践的なテクニック

嘘を見抜くのが難しいとはいえ、100%不可能ではありません。次に、嘘を見破るためのいくつかの効果的な方法を紹介します。

1. メモを取って矛盾を見つける

嘘をついている人は、同じ話を何度も繰り返すうちに矛盾が生じやすくなります。話の流れや細かいディテールをメモしておくことで、後から矛盾を見つけやすくなります。

研究によると、相手の話をメモして後から矛盾を検証することで、嘘を見抜く確率が75%まで上がるとされています。

2. 相手の記憶を確認する質問を繰り返す

記憶に基づいて話をしている場合、人は意図的に嘘をついていなくても、記憶が曖昧になり矛盾した発言をすることがあります。特に時間が経過した出来事に関しては、記憶の曖昧さが顕著です。

この点を利用して、話の内容を何度かに分けて聞き直すと、相手が違った答えをする可能性が高まります。例えば、「あの時、誰が一緒にいたっけ?」と何度か聞くことで、矛盾を引き出すことができます。

3. 詳細な質問をする

嘘をついている人は、話の内容に具体性や詳細が欠ける傾向があります。そのため、詳細な質問をしてみると、その場で考えた嘘では答えに詰まることがあります。

例えば、「その時、どんな服を着ていた?」や「会話の内容を教えて」といった具体的な質問をすることで、相手の話に信ぴょう性があるかを確かめることができます。

4. 質問を変えて同じ情報を引き出す

嘘をついている人は、話した内容をすべて覚えていなかったり、つじつまを合わせるために苦労することがあります。別のアプローチで同じ情報を確認する質問をしてみましょう。

例えば、「昨日、どこに行った?」という質問の後に、「あの場所に行ったのは何時頃?」などと聞き返すことで、相手が同じ話を繰り返しているかどうかを確認できます。


まとめ

嘘を見抜くことは、簡単ではありません。心理学の研究からも、多くの人が嘘を見抜くのに失敗することがわかっています。しかし、矛盾を見つけるためにメモを取ったり、詳細な質問を投げかけるなどの実践的な方法を駆使することで、嘘を見破る確率を高めることができます。

次回、誰かの言葉に疑いを持ったときには、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。ただし、相手との信頼関係を大切にし、慎重に行動することも忘れないでくださいね。

嘘を見抜くこと以上に、正直なコミュニケーションを重視することが、長期的な人間関係を築く上で大切です。

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