「飲めるハンバーグ」で5人入院の食中毒事故 儲け主義店の見えざる悪意。

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牛カツのお店(京都勝牛)みたいな店内に賑わう客をみて厨房でお札を数えながらにんまりしている男性の画像

食中毒事件と生肉調理のリスク

株式会社将泰庵が提供する「飲めるハンバーグ」は、A5ランクの雌牛を使用し、非常に細かく挽いた肉を用いることで、柔らかく滑らかな食感を実現しています。このユニークな調理法により、「飲める」という表現が用いられるほどの柔らかさを誇っています。しかし、2024年8月末に千葉県船橋市の「将泰庵DINERシャポー」船橋店で発生した食中毒事件は、この商品の安全性に疑問を投げかけました。

事件の概要

8月26日から28日にかけて、同店で提供された「飲めるハンバーグ御膳」を食した14人のうち、7人が下痢や腹痛を訴え、5人が入院しました。保健所の調査により、腸管出血性大腸菌O157が検出され、ハンバーグが原因と断定されました。このため、同店は3日間の営業停止処分を受けました。

生肉調理のリスク

「飲めるハンバーグ」は、提供時にまだ赤みが残る状態であり、消費者に「3分待ってください」と指示されていました。しかし、この指示が徹底されなかった可能性も指摘されています。研究によれば、十分な加熱がされていない肉は、食中毒の原因となる細菌やウイルスが残存するリスクが高まります(Smith et al., 2020)。特に、牛カツなどの中が赤い状態で提供される料理も同様のリスクを抱えています。これらの料理は、見た目や食感を重視するあまり、安全性が軽視されがちです。

過去の事例との比較

この事件は、2011年に発生した「焼肉酒家えびす」による食中毒事件と類似しています。あの事件では、ユッケを食べた181人が食中毒を起こし、5人が死亡しました。この事件をきっかけに、生食用牛肉の規制が強化されましたが、今回の事件はその教訓が十分に活かされていないことを示しています。

消費者への影響と今後の対策

今回の事件を受けて、株式会社将泰庵は衛生管理の強化と従業員の教育体制の見直しを行うと発表しました。しかし、消費者側も、提供される食品が安全に調理されているかを確認することが求められます。特に、生肉や半生状態の肉を提供する飲食店では、消費者が食品の安全性について十分な情報を得ることが重要です。

結論

飲食店は、安全で安心できる食品を提供する責任があります。
中が赤いハンバーグや牛カツなど世間では非常に流行っていますが、非常に危険です。
メニューの下部に小さくよく見るとインジェクト牛など書かれているお店は気を付けるべきです。
そもそも生で提供できないメニューなのです。
100g以上の牛肉料理が2,000円以下で赤い状態で出てきたら100%危険です。
一部の儲け主義に走っているチェーン店の非常に危険なマネーゲームに参加させられない消費者側の目の養い方も非常に大切なのです。

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